【徹底比較】一条工務店と桧家住宅で9項目を比較!我が家で迷ったポイントを解説!

こんにちは、たつみです!

本記事では、一条工務店と桧家住宅の比較ポイントを解説します。

一条工務店と桧家住宅はどちらも性能にすぐれたハウスメーカーであるため、どちらにするか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

私も一条工務店と桧家住宅はどちらも候補に入っており、悩んだ末に桧家住宅と契約することにしました。

本記事では、一条工務店と桧家住宅の断熱性や間取り、金額など9項目を比較しそれぞれに向いている人はどんな人か、私たちが桧家住宅を選んだ理由について解説しています。

この記事は以下の方にオススメ!

  • 一条工務店と桧家住宅で悩んでいる方
  • それぞれの違いや特徴を知りたい方

「家は性能」、一条工務店の特徴

一条工務店は今全国で最も着工棟数の多いメーカーです。
「家は性能」をうたっており、性能の高さとコスパの良さは他のメーカーよりも頭ひとつ飛び抜けています。

一条工務店は、断熱性や耐震性、将来的なメンテナンス性といった点で性能が非常に高いです。
また、設備の多くを海外の自社工場で生産しているため、他のハウスメーカーよりも安く設備を導入することができます。

一方、自社設備を使うことが前提となっており、設備の自由度は少ないメーカーと言われています。

「家は、性能。」こだわりの家づくりなら一条工務店|住宅メーカー(ハウスメーカー)

一条工務店と桧家住宅、特徴の比較!9項目に分けて解説!

この章では、一条工務店と桧家住宅の比較を項目別に行っていきます。

桧家住宅はフランチャイズ店の場合は仕様が異なる可能性があります。私の建てた店舗での情報になりますのでご注意ください。

全9項目、比較表!

まず、一条工務店と桧家住宅の比較を一覧にした表を記載します。

私の所感も含んでいますが、両方のホームページや実際の打合せで聞いた内容をもとに判断させていただきました。

項目一条工務店桧家住宅
気密・断熱性
(断熱等級6が基本)

(断熱等級5~6)
空調設備
(全館床暖房)

(Z空調)
災害対策
(優れた耐震性、水害対策)

(優れた耐震性、制振ダンパー)
メンテナンス性
(外壁など)
〇~◎
(タイル外壁)
〇~◎
(光セラ18)
太陽光・蓄電池
(自社製品で安価)

(他社メーカー品を導入)
間取りの自由度
(一部制限有)

(基本的に制限なし)
設備の自由度
(基本は自社製品)

(4社から選択可)
価格の安さ△~〇
(坪単価 55~90万円)

(坪単価 60~80万円)
土地探し
(基本的には仮契約後)

(契約前から土地探し可)

気密・断熱性の比較

空調設備のイメージ図

一条工務店では、高気密・高断熱の家を建てることができます。
ハグミーを除いて標準で断熱等級6以上を取得することができます。

一条工務店では一般的な断熱材よりも性能の良い「高性能グラスウール」を使用しております。

この断熱材を内側に140mm、外側に50mmの厚みで使用することで、非常に高い断熱性能を確保しております。

桧家住宅では壁の断熱材厚みが85mmなので、かなり分厚くしていると言えますね。

一条工務店のウレタンフォーム断熱材

引用元:高性能断熱材「高性能ウレタンフォーム」|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

また、窓もトリプルガラス+樹脂サッシが標準設備であり、窓からの熱の出入りも少なくなっていおります。

桧家住宅でも同じく高気密・高断熱の家を建てることができます。
標準で断熱等級5を取得でき、オプションやハイグレードの商品を選ぶことで断熱等級6にすることができます。

桧家住宅ではアクアフォームと呼ばれる吹き付けの断熱材を使用しており、
木材の隙間などにも断熱材が入り込むため隙間ができにくく気密性の高い家にすることができます。

アクアフォームのイメージ図

引用元:高気密・高断熱|住まいの性能|桧家住宅|注文住宅・ハウスメーカー

窓はダブルガラス+樹脂サッシが標準仕様のため、一条工務店ほどではないですが充分に断熱性にこだわった作りにしていると言えます。

2社で比較をすると、断熱材の厚みや窓の性能が高く、標準で断熱等級6が取得できるため一条工務店の方が優れていると言えると思います。

空調設備の比較

一条工務店には床暖房とエアコンがあります。

暖房は全館床暖房が標準で搭載されており、冬は全館同じ温度にすることができます。
ただし、暖房機能しかないため夏はエアコンを使用する必要があります。

一条工務店の床暖房

参考:全館床暖房の家|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

オプションで「さらぽか」を導入すると床冷房も搭載できるよ!

対して、桧家住宅にはZ空調がございます。

冷暖房は全館空調(Z空調)が標準搭載されており、家中同じ温度にすることができます。

よくある大掛かりな設備でなく、小型の業務用エアコンで回すため、
電気代も安く済みますし、故障した際の交換費用も50万円前後で済ますことができます。

Z空調のイメージ図

参考:全館空調「Z空調」〈シェアNo.1/グッドデザイン受賞〉|桧家住宅|注文住宅・ハウスメーカー

どちらも家中同じ温度にできるという点では同じであり、どちらも同程度に優れた空調設備であると言えると思います

耐震性・災害対策の比較

一条工務店では、耐震性や耐災害対策についても力を入れております。

一条工務店では、全棟で耐震等級3を確保することができます。
さらに一部の商品では、2倍耐震(耐震等級3よりもさらに強い)を確保することができるため、耐震性には優れています。

そのほかの災害対策もこだわっており、特に水害対策は他のメーカーよりも優れているのではないかと思います。
一条工務店では、水害時に建物が浮いて水の侵入を防ぐ構造(しかも移動しない構造もあり)にすることが出来ます。

この仕組みを作っているのは、私が調べた限り一条工務店以外では見たことが無いです。

一条工務店の耐水害住宅 – 豪雨や洪水による床上、床下浸水に耐える家

桧家住宅では、耐震性については力を入れております。
全棟、壁量計算で耐震等級3を確保しており、さらに制振ダンパーが標準搭載されておりました。

災害対策については、耐震性はどちらのメーカーもほぼ同じと考えていますが、水害対策などにも力を入れているという点で一条工務店の方が優れていると思います。

桧家住宅の制振ダンパーは店舗により標準設備になる場合とオプションになる場合があるため、担当の営業の方に確認をしてください。

メンテナンス性(外壁・屋根など)の比較

一条工務店の外装はとても耐久性が高いです。

標準の外壁材はタイル外壁で、一般的なサイディング材と比べてメンテナンスが少なくて済みます。
また、グランスマートなどの高級グレードだと、紫外線の力で汚れを分解するハイドロテクトタイルを入れることができます。

ハイドロテクトタイルだと、60年以上は張り替えなしで使用し続けることができます。

ハイドロテクトタイルの分解メカニズムのイメージ図

参考:一条の「ハイドロテクトタイル」|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

桧家住宅の外壁は窯業系サイディングの光セラ18です。
同じく日光の力で汚れを分解するセルフクリーニング機能がついており、40年間はメンテナンス不要と言われています。

光セラ18のイメージ図

参考:光セラ|外壁材|外壁材・屋根材・雨といのケイミュー

実際はどうか分からないですが、カタログスペックだと一条工務店の標準タイルと光セラは同程度だと思います。

太陽光・蓄電池の比較

一条工務店では、他社と比べて圧倒的に太陽光パネル・蓄電池の価格が安いです。

他社では他のメーカーからパネルや蓄電池を買っておりますが、一条工務店では自社で太陽光と一体化した屋根や蓄電池を製造しております。

他社から買うよりも安く仕入れることができるため、パネル・蓄電池の価格が圧倒的に安いです。
そのため、一条工務店では10kW以上の大容量の太陽光パネルを載せる方が多いようです。

屋根自体も軽くて済むため、耐震性にも優れています。

一条工務店の屋根一体型太陽光パネル

参考:大容量太陽光発電|テクノロジー|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

桧家住宅でも、太陽光パネルや蓄電池を入れることは可能です。
ただし、他のメーカーから購入することになるため、一条工務店ほど安く仕入れることはできません。

太陽光・蓄電池のコスパの面では、一条工務店の方が優れていると言えると思います。

水回り設備など設備の比較

水回り設備のイメージ図

一条工務店では一部の商品を除いて、基本的に自社製の設備を入れることになります。

自社の商品を大量生産して仕入れることで設備を安くしているのが一条工務店の特長になります。
ただし、希望のキッチンなどを入れたい、様々な選択肢の中から選びたいといった希望は叶えにくいと言えます

桧家住宅では、タカラスタンダード、TOTO、リクシル、クリナップの4社の中から自由に選ぶことができました。

設備の自由度の面では、桧家住宅の方が選択肢が多いと言えると思います。

間取りの自由度に関する比較

間取りのイメージ図

一条工務店の間取りの自由度は商品によります。

ハグミーやアイ・スマイルなどの商品だと規格住宅になるため、間取りの自由度は低いです。

それ以外の商品だと自由に間取りを決めることができますが、壁の位置など一部制限がございます。
また、床下に床暖房を入れる関係で、スキップフロア(中2階)など凝った間取りを作ることはできません

桧家住宅でも規格住宅と自由設計の2種類があります。

スマートワンという規格住宅を選んだ場合は間取りの自由度は低いですが、
自由設計の場合は大きな制限なく間取りを作り上げることができるため、自由度は高いです。

また、青空リビングや小屋裏部屋など凝った間取りができることを特徴としており、大体の希望はかなえられるのではないでしょうか。

ただし、耐震上必要な壁を作らないといけない、Z空調のダクトの通り道を作らないといけないといった制限もあり、完全自由に間取りを作れるわけではないようです。

間取りの自由度の点では、桧家住宅の方が自由度が高いと言えると思います。

価格に関する比較

一条工務店はミドルコストにあたるハウスメーカーですが、価格が商品によって異なります。

規格住宅であるハグミーとアイ・スマイルは坪単価55~70万円前後になります。
自由設計であるアイ・スマイル+やアイ・スマートは坪単価70~80万円でした。
また、最も設備が整っているグラン・スマートは坪単価80~90万円でした。

また、一条工務店では商品ごとの坪単価やオプション代が固定されていることが知られており、値下げができないメーカーになります。

値下げ交渉はしにくいけれど、金額が分かりやすくていいという方もいるよ!

一方、桧家住宅もミドルコストにあたるハウスメーカーになります。

我が家が選んだ自由設計のスマートワン・カスタムだと、坪単価70~80万円前後になります。
規格住宅のスマート・ワンだと坪単価60~70万円程度になります。

2社を比較すると、桧家住宅の方が若干安い~同程度レベルと考えます。

我が家でも総額を比較しましたが、桧家住宅はアイ・スマイル+と同じくらい、アイ・スマートだと一条工務店の方が高かったよ!

坪単価は2025年1月時点での価格になります。

また、坪数や家の形状によっても変わってくるため、こちらの坪単価は参考価格として考えておいてください。

土地探しに関する比較

一条工務店では、提携している不動産屋と一緒に土地探しをします。

しかし、私の実体験では契約前に本格的な土地探しはしてくれませんでした。
色んな方のブログを拝見しましたが、どうやら仮契約後に提携の不動産屋と一緒に土地探しをするケースが多いようです。

ただし、建築条件付き土地はかなり多く保有している印象で、土地の選択肢は多いと思います。

桧家住宅では、契約前の段階から提携している不動産屋と一緒に土地探しをしてくださいました
これはフランチャイズ店での場合なので、直営の桧家住宅でも同じかは分かりません。

一方、建築条件付き土地は一条工務店ほどは多くないようでした。

同じように契約前から土地探しをしてくれる店舗であれば、桧家住宅の方が土地探しはしやすいと言えると思います。

一条工務店と桧家住宅で迷ったポイント4選!

私は最後まで一条工務店と桧家住宅で迷いました。

迷ったポイントは以下の4点になります。

  • 性能と快適さ
  • 間取り・設備の自由度
  • 価格
  • 工期

① 性能と快適さ

私たちは家づくりの中で、家の性能を重視していました。

性能の中でも、断熱性と災害対策は特に気になっており、その点は一条工務店の方が優れていると感じました。
私自身が寒がりなのもあり、高断熱の家で全館床暖房の家はとても魅力的に感じていました。

ただし、桧家住宅も断熱性、耐震性ともに優れており、私たちの求めるレベルは越えていると考えていました。

② 間取り・設備の自由度

私たちの土地は変形地で少し特殊な土地だったため、間取りの自由度も重要と考えていました。

桧家住宅では契約前に間取りを書いていただき、変形地の土地を活かした間取りを提案していただきました。

一方、一条工務店では間取り提案は仮契約後になるため無かったですが、
間取り制限の話は聞いていたため、希望通りの間取りになるかの不安がありました。

また、設備についても桧家住宅では複数の選択肢があったのに対し、一条工務店では自社製品に限定されていた点も少し物足りなく感じていました。

設備選びも家づくりの楽しみの1つと考えていたよ!

選ぶことが多いのが苦痛な人は、一条工務店の方があっているかもしれないよ!

③ 価格

私たちは契約前に、2社ともから見積もりをいただきました。

桧家住宅はスマートワン・カスタム、一条工務店はアイスマイル+アイスマートで見積もって頂きました。

その結果、アイスマイル+で桧家住宅と同程度、アイスマートで桧家住宅よりも高額になりました。

④ 工期

工期は一条工務店と桧家住宅で大きな差がありました。

一条工務店は人気の高いハウスメーカーであるため、私の住む地域では予約が殺到していました。
2024年12月の時点で、今契約したら着工は1年後と言われました。

桧家住宅はそういった状況はなく、契約後4〜6ヶ月で着工できると言われました。

これだけ着工時期がズレると、補助金が取れるかにも関わってきますし、ローンと家賃の二重払いになるといった影響が出てくるので、致命的だと考えました。

予約待ち状況は地域によって異なりますので、それぞれの地域の店舗に確認していただくと良いと思います。

最終的に桧家住宅にした理由!

私たちが最終的に桧家住宅にしたのは、間取り・設備の自由度と工期が主な理由です。

性能の高さも重要ですが、せっかくの注文住宅なので間取りや設備も自由に決めたいと思い桧家住宅にしました。
また、一条工務店の仮契約をしないと土地や間取りの提案力が分からないというシステムも、私たちには合わないと感じました。

工期も1年待ちの状態はさすがに長すぎると感じていたため、一条工務店は諦めました。

性能は抜群に良いメーカーなので断ったときは悔いが残りましたが、今では桧家住宅にして良かったと思っています。

桧家住宅が向いている人、一条工務店が向いている人!

桧家住宅と一条工務店はどちらも優れたハウスメーカーであり、人によりどちらが向いているかは異なります。

桧家住宅が向いている人は以下の通りになります。

  • 全館空調を入れたい方
  • 設備、間取り、性能のバランスを求めたい方
  • 設備を自由に決めたい方
  • 間取りを制限なく決めたい方
  • 家づくりの過程も楽しみたい方

一条工務店が向いている人は以下の通りになります。

  • とにかく性能の高い家に住みたい方
  • 住んだ後の光熱費を抑えたい方
  • 家のランニングコストを抑えたい方
  • 太陽光や蓄電池を安く入れたい方
  • 間取りや設備にこだわりが無い方

まとめ:性能なら一条工務店、バランスをとるなら桧家住宅!

本記事では、一条工務店と桧家住宅を比較しました。

我が家は間取り・設備の自由度や工期の点から桧家住宅を選びましたが、
高性能な家を目指す方であれば一条工務店を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

一方、間取りや設備・金額・性能のバランスをとりたい方は一条工務店よりも桧家住宅の方が向いていると思います。

桧家住宅についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。

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